メールマガジン「ベトナム株情報」　
VOL.198
2012.10.16

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CONTENTS

01. 証券会社に関する新通達で特別監視対象会社数が急増見込み
02. 週間☆アクセス数上位ランキング！
     特集（2012年10月8日～2012年10月14日）
03. 噂のうわさ話
   　ベトナム投資開発銀行(BIDV)
04. サイゴン・街角風景　　
　「描画年齢」
　　
01.   証券会社に関する新通達で特別監視対象会社数が急増見込み

証券会社の安全基準などを定める国家証券委員会(SSC)の通達第226号/2010/TT-BTCを
改定した通達第165号/2012/TT-BTCが12月1日に施行される。12日付カフェエフが報じた。

以前、証券会社各社は四半期、上半期、年度毎の財務諸表をSSCに報告するだけで済んでいたが、
通達第226号が施行された際に更に、毎月自己資本規制比率(証券会社基準)を
報告しなければならないことになった。その際、自己資本規制比率の
基準を満たさない証券会社は特別監視対象とされた。

ただ、通達第226号ではSSCに報告しない証券会社に対する処置が定められておらず、
特別監視対象とされないよう報告をわざと遅らせる証券会社が多く存在したため、
SSCは新たに基準や処分方法を明確に定めた通達第165号を発出した。

具体的には、特別監視対象に当てはまる証券会社として、通達第226号で
既に取り上げられていた◇自己資本規制比率が120％以下の証券会社に加えて、
通達第165号では、◇2四半期連続で自己資本規制比率をSSCに報告しない証券会社、
及び◇会計監査法人による会計処理上の注意事項を考慮した場合の
自己資本規制比率が120％を下回る証券会社を特別監視対象としている。

専門家らは、新通達の施行で特別監視対象とされる証券会社数は2013年第1四半期に
現在の数社から一挙に約40社に急増するとの見通しを示している。

また、新通達では特別監視対象として監視される期間が通達第226号の6か月から4か月に
短縮化される。特別監視対象後も基準を満たさず、資本金に対する累積赤字の比率が
50％を超える証券会社は事業停止命令が下される。

しかし、証券法では、証券会社の企業登記書は営業認可書でもあると定められているため、
証券会社の営業認可書＝企業登記書を回収する（事業停止命令）と、証券会社は
自社の債務者、債権者などに対する義務・権利を果たせなくなってしまう。
そのため新通達では、完全な事業停止を命じられる代わりに、
証券会社の中心的な業務である証券ブローカー業務の資格が取り下げられると定められている。

なお、サオベト証券[SVS]、アウベト証券[AVS]など、一部の証券会社は、
自社の証券ブローカー業務を取り下げるよう、自発的にSSCに申請している。

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02. 週間☆アクセス数上位ランキング！
（2012年10月8日～2012年10月14日）

このコーナーでは、前週のベトナム株情報（www.viet-kabu.com）の
アクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 FPT情報通信、年初9か月税引前利益は年間計画69％の1兆7550億ドン
[2012/10/10 18:46 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/121010052957.html

FPT情報通信[FPT]は、年初9か月業績を以下の通り発表した。
10日付カフェエフが報じた。

	金額	年間計画達成率
売上高	17兆6160億ドン(約664億円)	68%
税引前利益	1兆7550億ドン(約66億円)	69%
税引後利益	1兆0910億ドン(約41億円)	－

年初9か月のソフトウェア輸出の伸び率が31％、通信やインターネットなど
ITサービスなどの伸び率が26％強となっている。

2 位 マサンインベストメントグループ、プロコンコ子会社化で売上高2倍に
[2012/10/09 16:47 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/121009011451.html

マサンインベストメントグループ[MSN]は2日に、
ベトナム・フランス家畜飼料生産株式会社（プロコンコ）の
大口株主であるPrudential Assurance Private Limited及び
PCA International Funds SPC (Vietnam Segregated Portfolio)から
プロコンコ社の株式40％を取得したと発表した。
取引額は9600万ドル(約74億8800万円)。2日付カフェエフが報じた。

プロコンコに大型出資することでMSNは家畜飼料市場に初めて進出することになり、
取り扱う食品関連事業は、今回加えられた◇家畜飼料の他、
◇醤油・魚醤・ソース等液体調味料、◇粒状調味料、◇インスタント・ラーメン、
◇コーヒーとなっている。プロコンコへの出資はMSNにとって
食肉産業に進出するための第一歩で、MSNは将来的に、◇畜種生産、◇家畜飼育、
◇飼料生産、◇加工・解体・保存・流通を含む畜産分野における充実したサプライチェーンを
確保することを目指している。

プロコンコは国内家畜飼料市場でブランド力が極めて高い企業であり、
第3四半期からMSNの業績に寄与すると見込まれる。
プロコンコの2011年業績は以下の通り。

売上高	12兆4000億ドン(約467億円)
＋豚用飼料による売上高	75％
＋水禽用飼料による売上高	22％
生産量	120万t
税引後利益	6800億ドン(約25億6600万円、前年比+35％増)
売上高税引後利益率	5.5％
総資産利益率	21.5％
株主資本利益率	36.2％

2012年の税引後利益は4000万ドル(約31億2000万円)の見通し。
プロコンコの売上高は現在、MSNが展開している◇インスタント・ラーメン、
◇ソース、◇インスタント・コーヒーの3食品事業による売上高の合計額よりも大きい。
株式保有率40％ではMSNはまだプロコンコの業績をMSNの連結決算に
計上出来ないが、保有率を50％以上にし子会社化する、或いはプロコンコの株式10％以上を
保有する他の株主から承認を得て、プロコンコの業績をMSNの連結決算に計上することにより
MSNの売上高は一挙に2倍になると見込まれる。

但し、プロコンコの売上高に対する税引後利益率が5.5％とMSNの25％を
大きく下回っているため、プロコンコの業績をMSNの連結決算に計上することで
MSNのその比率が低下する見通し。現時点でMSNはプロコンコの業績を
自社連結業績に計上する計画があるかどうかまだ明らかにしていない。

なお、プロコンコはベトナム国家銀行(中央銀行)傘下の
企業信用格付けセンター(CIC)によって「AAA+」と評価されている。

3 位 ラオス証取、2012年10月8日を休場に
[2012/10/08 14:02 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/laos/121008015927.html

ラオス証券取引所(LSX)は、ラオス中央銀行設立日の10月8日(月)を
休場にすると発表した。なお、取引再開日は10月9日(火)からとなっている。

03. 噂のうわさ話

※くれぐれもお取り扱いにご注意ください！！
現地投資家は何を考え、何に基づいて投資をするのか？
いろいろと推察しながら、しかし、あくまでも「噂として」お楽しみください。

※こちらの記事はグローバルリンクアドバイザーズ株式会社が、
毎週有料会員向けに配信しているメールマガジン「ベトナム株通信」の
過去記事をご提供いただいたものから「ベトナム株情報」が独自に選んだ、
おもしろい噂を組み合わせて掲載しています。

●グローバルリンクアドバイザーズ株式会社については、こちらをご覧下さい。
http://www.gladv.co.jp/members/vietnam/index.html
●「ベトナム株通信」については、こちらをご覧下さい。
http://www.viet-kabu.com/magazine/ad/global/index.php

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ベトナム現地投資家のうわさ話・ベトナム投資開発銀行(BIDV)の巻！

(2012年10月16日発行ベトナム株通信第1787号)
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　BIDVのホーチミン証券取引所への上場が承認された。
銘柄コードはBIDである。承認日から90日間以内に上場することになった。
同行の概要は以下の通り。

・資本金：23兆0110億ドン(約865億円)
・政府保有率：95.8％
・6月末時点での貸付金残高：325兆7560億ドン(約1兆2246億円、前年末比+11％増)
・貸付債権分類基準の①正常先債権、②要注意先債権、③破綻懸念先債権、
④実質破綻先債権、⑤破綻先債権のうち、グループ③+④+⑤に基づく6月末時点での
不良債権比率：3.3％

グループ③+④+⑤に基づく不良債権比率は高くない水準にあるが、
貸付金残高全体に対するグループ②の比率は11.1％ときわめて高い水準にある。
これらの比率は2011年末時点と比べてほぼ変わらずである。

ベトナム造船工業総公社(ビナシン)、ベトナム航海総公社(ビナラインズ)の2社への
貸付金は6兆8440億ドン(約257億円)で、これは貸付金残高全体の2.3％に相当し、
グループ②に分類されている。

BIDVは2011年末に新規株式公開(IPO)を行い、
今年の5月に株式会社への改組を完了した。このため、同行の株主は
今年5月から配当を受けられることになった。

・2012年上半期の税引前利益：2兆3450億ドン(約88億円、2011年通期の税引前利益の56％相当)
・2012年下半期税引前利益予想：3兆7910億ドン(約142億円、前年同期比▲10％減)
・IPOでの株価(1万8583ドン)に基づく株価収益率(PER)：17倍
・IPOでの株価に基づく株価純資産倍率(PBR)：1.7倍

上場初日の取引基準株価がIPO時の株価と同程度の水準に設定されれば、
株価が割高であることから下落する可能性が高いといわざるを得ない。

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04.サイゴン・街角風景

毎週、ベトナムのほのぼの写真をお届けいたします。
今週は「描画年齢」です。

こちらの絵、何歳児が描いたと思いますか？

子どもの絵の発達段階は次のようになっているそうです。

■ なぐりがきの時期（錯画期・スクリブル）・・・1歳半から2歳半ごろ
■ 象徴期（命名期→図式期）・・・2歳半頃から4歳ごろ
■ 図式期・・・5歳から8歳ごろ
■ 写実の黎明期・・・8歳から11歳ごろ
■ 写実期・・・11歳から14歳ごろ
■ 完成期・・・14歳から18歳ごろ
※引用： All about チビタス：　 http://allabout.co.jp/gm/gc/184285/
「心身の発達と深いかかわりをもつ子どもの絵の発達　子どもの絵の発達の道筋を探る」より

上記を参考にすると、写真の絵は、5歳から8歳頃レベル。
しかし、実際に描いたのは今年18歳の女の子。

祖父の時代にカンボジアからベトナムに渡ってきた移民3世で
家族とはクメール語で話します。
中学1年生まで学校に通ったとのこと。

現在の職業は、住み込みの子守。
ベトナムの普通の学校では図画工作の時間はないし
絵を誰かに教えてもらったことはきっとないはずので、
ある程度の発達段階で止まってしまったのでしょうか。

この絵をみて何となく考えさせられるものがありました。

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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベトナム株情報」をよろしくお願いいたします。

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